地盤調査の手順

測定箇所について

測定箇所数・深度・終了

  1. 原則として1宅地で4箇所以上の測定を行ないます。(例:四隅・中央)
  2. 各測点間の試験結果に著しい差異が認められた場合には、どのような地層構成であるかを測定するに十分なだけの追加測定を行います。
  3. 測定の障害となる瓦礫などの異物が地中に混入しているために、満足な深度までの記録が採取できない場合も、同様に追加測定を試みます。
  4. 可能な限り深度10mまでを測定します。
  5. 地中に硬質な層が分布し、半回転数が100回に達しても25cmの貫入が出来ない場合には測定を終了します。

SWS調査の手順

ロッドの準備

長さ0.75mの連結ロッドの先端にスクリューポイントを取付け、ロッドに載荷装置を固定し、調査地点上に鉛直に立てて支えます。このままで、地中にロッドが貫入するか調べます。

荷重による貫入テスト

その後、荷重を段階分けし、50N(5kgf)、150N(15kgf)、250N(25kgf)、500K(50kgf)、750N(75kgf)、1KN(100kgf)と順に載荷していきます。

途中で貫入してしまった場合は、過重に対する貫入量を記録します。

載荷荷重に1KN(100kgf)で貫入が止まった場合は、貫入量を測定後、荷重はそのままでロッドを右回りに回転させ、次のロッド目盛線(25cm毎)まで貫入させるのに必要な、半回転数を記録します。

貫入深度や音・振動の記録

ロッドから「ジャリジャリ」や「ガリガリ」という音が伝わってくることがあり、土質を判断するのに有力な手がかりとなるため、音も振動も記録します。

調査と結果

規定の深度までの貫入が記録できたら、測定を終了しロッドを引き抜きます。

また、地中に硬質な層が分布し、ロッドの回転時の反動力が著しい場合や土の粘着力が強く、回転が困難になった場合は測定を終了します。

貫入深度が10mに達した場合
異物が当たって空転する場合
土の粘着力が強く回転が困難になってしまった場合

測定終了後、ロッドを引き抜き、スクリューポイントの以上の有無や、それに付着している土質を調べます。